風邪やインフルエンザの季節もピークを過ぎようとしています。
さて、この時期に風邪をひいた患者様の中に「薬の飲み合わせが心配なので葛根湯を飲んだ」などの事後報告をいただくことがあります。
風邪・肩こりによく使用される「葛根湯」、インフルエンザの際に「麻黄湯」が使用されたりしますが、生薬の麻黄の有効成分「エフェドリン」は、気管支拡張作用がある一方「中枢神経に対しては、興奮作用」を有します。
このため、一部の患者様に「不眠・興奮・イライラ」がみられたという報告をいただくこともあります。
漢方剤服用中に、上記のような、悪化がみられましたらその漢方を服用を中断されると改善することがあります。
また、花粉症の季節となりましたが、花粉症・アレルギー性鼻炎に使用される小青竜湯も麻黄を含みますので、当院受診中の患者様はご注意頂ますようお願い申し上げます。